続々と埼玉に進出する企業 西日本からも熱い視線 時代は埼玉か
埼玉県内への企業進出が増加する中、西日本の企業も埼玉に熱い視線を送っている。
上田清司知事は15日、関西企業が出席する近畿埼玉県友会の会合で、
西日本5社の県内進出を発表。都心への良好なアクセスと安い地価を武器に、
誘致にはずみをつけたい考えだ。
県内進出を決めたのは、日用品卸業「Paltac」(大阪市)▽インテリア製造
「明和グラビア」(大阪府東大阪市)▽衣料物流「エスケーロジ」(大阪市)
▽配送「シモハナ物流」(広島県坂町)▽断熱材製造「デコス」(山口県下関市)
-の5社。物件別では工場2件、物流拠点3件という。
Paltacは白岡西部産業団地(白岡町)に最新鋭の物流拠点を建設する。
インターネット通販の取引増に対応するため、神奈川、群馬、千葉の
3カ所に加え、新たな物流拠点を探していたという。
白岡西部産業団地は現在造成中だが、圏央道白岡菖蒲インターチェンジ(IC)
まで近い。同社の担当者は「流通コストを考え、交通の便がいい場所を
優先して検討した」と話す。
西日本の企業が県内への進出を決める上では、アクセスのよさや
安い取得価格が決め手になっている。東北道浦和IC近くに配送センターの
立地を決めたシモハナ物流は「取引客が多い都心に近い上、土地取得コストが
予算と見合った」と説明する。飯能市内に工場の新設を決めたデコスも
「都心から離れるほど土地は安くなる一方、アクセスが悪くなる。
埼玉はバランスがいい」としている。
デコスは東日本大震災後、地盤の固さも考慮し、一部で液状化現象が
みられた県東部ではなく荒川西側にしたという。担当者は「建てた後、
震災で改修が必要になれば余計なコストがかかる」と話す。
県は今後、流通関係だけでなく、雇用創出や税収増に効果の大きい
本社機能や研究所などの誘致にも力を入れる方針だ。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120615/stm12061521480016-n2.htm